3月になり、段々と日ものびて厳しい寒さも和らいできましたね。

中国を発端に東アジア全体で罹患者が増加の一途を辿る新型コロナウイルスは

イランやイタリアでも感染が拡大しており、まだまだ終息の目処は立っていない状況です。

私も今月台湾旅行を計画していましたが、泣く泣く中止しました。

最近は日本国内や韓国における罹患者の爆増がメディアでよく取り上げられていますが、

そもそも中国のどこから感染が確認されたか覚えているでしょうか?

そう、武漢です。武漢には歴史的建造物や名所が多々あるので、紹介しようと思います。

武漢はちょうど中国大陸のど真ん中にあり、古くから商業都市として繁栄し、

現在は湖北省の省都である商工業都市です。

元々は武昌・漢陽・漢口の3行政区を1927年に武漢国民政府が武漢市として1つに纏めたもので、

武漢としての歴史はまだ93年しかありません。

武漢には有名な黄鶴楼があります。

三国志が好きな方は知っているかもしれませんが、

武漢(武昌)は呉の孫権が魏の曹丕を迎え撃つ拠点となった都市であり、

黄鶴楼は敵軍の偵察用に築かれた楼台です。

この軍事施設は後に教科書にも載る李白の漢詩が詠まれ、

現在では文化的な建築物として知られています。

三国志関連では他に、映画「レッドクリフ」で有名な赤壁も僅か100km離れた場所にあります。

また、武漢は北京から遥か南に位置するため、

歴史的に戦乱に巻き込まれることが少ないために文化が花開く土地となりました。

当時の国家公務員試験である科挙の合格者は

武漢を含む長江沿岸から多数輩出されたため(江西学派等)、

合格を目指す者や科挙を諦めた文化人が文壇を発展させたのです。

ちなみに今日の日本の儒学の基礎ともいえる、

朱子学、陽明学の始祖である朱熹、王陽明は共に長江流域沿いの出身です。

この他にも武漢は長江を跨ぐ「万里長江第一橋」や

東湖の風景、武漢大学の桜など見どころの多い場所です。

もちろん今現在武漢に行くことはできません。

ですが、コロナが終息したら是非旅行先の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

後藤瑞輝